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横浜 根岸森林公園トイレ

設計案/Architectural Concept

 

日本初の洋式競馬場の跡地に整備された根岸森林公園は、雄大な地形に囲まれた市民の憩いの場。
その一角に、誰もが気軽に利用でき、ほっとひと息つける、これからの時代にふさわしい公共トイレを提案します。

 

 

すべての人をつつみ込み、豊かな眺望と呼応する、のびやかな「弧」のデザイン。
公園全体を取り囲む大きな地形(競馬場のトラック)と、背後の斜面の等高線(微地形)に呼応する2本の弧により、風景の中にごく自然におさまる、すっきりとした建築を描き出しました。

 

性別や属性を気にすることなく、すべての人が気軽に利用できる、全室男女兼用のジェンダーレストイレです。
男女の利用状況に差があっても柔軟な運用が可能。花見の混雑時にも、一方通行にすることで人の流れをスムーズに制御することができます。

 

また、公園の広大な空と緑を楽しむ特等席として、「ゆっくりベンチ」と「ごろごろ草地」を整備。
さらに「弧」どうしを少しずらしてできた空間を、ペットやベビーカーのために確保。
「用を足す」ためだけの場所ではなく、パートナーや家族が「待つ」時間を楽しみに変えます。

 

「ゆっくりベンチ」と「ごろごろ草地」から広大な眺めを楽しむ。競馬場のトラックに囲まれた大きな地形に呼応する、空と緑の観覧席。
使用中は扉の上のランプが赤く点灯(非常時は点滅)。ゆるやかなカーブのおかげで、混雑時でもどの個室が空いているか、すぐに見通せます。
一方、洗面台は隣の人と角度が開いているため目が合うことなく、すりガラスの柔らかな光の中、落ち着いて利用できます。


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